Mastering BitcoinとMastering Bitcoinコンサイス版を購入してみた
ビットコインとブロックチェーンを知るなら外せない本
ビットコインやブロックチェーンについて解説した記事や本は沢山ありますが、このような話になった際にいつも出てくる本の一つが、「Mastering Bitcoin」です。
主に技術側面を網羅した本で、ブロックチェーン関連のプロジェクトに関わるエンジニアさんが最低限知っておくべき内容というのは良く聞きます。
僕としては、中長期ではブロックチェーンやトークンといったものや、そこから派生するものをサービスとして関わらざるを得ない時期がいずれくるし、知らないとそもそも沢山のチャンスを取り逃がしそうなので笑、基本的な仕組みは抑えておこうと手に取りました。
最近、コンサイス版も出ましたので、今回はこちらから読んでみました。(本体の方はまた時間ある時に頑張ります笑)コンサイス版といっても省略化されているわけではなく、重要な部分についての抜出したものに近いと思いますので、レベルが簡易なわけではないです。
また技術寄りな内容が詳細に書かれているかと思いますので、分野的に得意でない方はコンサイス版もある程度基礎知識がないと少し難しいかもしれませんし、楽しめないかもしれません。(僕は詳しくないのでブロックチェーン関連の本で簡単なものを含め10冊程度の読んでみてからチャレンジしてみました)
コンサイス版 ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術
- 作者: アンドレアス・M・アントノプロス, ,今井崇也,鳩貝淳一郎
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2018/04/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は?
https://en.wikipedia.org/wiki/Andreas_Antonopoulos
diaより
ビットコインは壮大なプロジェクトなので今も多くの人々がコミュニティなどの形を取りつつ関わっていますが、アントノプロス氏は様々なコミュニティやプロジェクトに関わる超有名人です。(日本ではあまり情報も聞かないですが)
彼が関わっているサービスで僕としても身近なものとしては、ビットコインのブロックチェーン情報などを提供しているhttps://blockchain.info/などがあります。
Bitcoin Block Explorer - Blockchain
また、翻訳者のお一人の今井崇也さんは、元々カカクコムなどで開発をされていて、現在はデータやブロックチェーン関係のお仕事をされているようです。
イベントや勉強会でもたまにお見かけしますので、今度お会いしたら質問などしてみようかと思います。
本を読んでみて
僕としては、あらめてビットコインとそのブロックチェーンの仕組みの全体像、またそれがどのような関係者とやりとりで出来上がるのか、さらにそれぞれのやりとりのシーンで活用されている技術はどのようなものか。といったことがよりクリアになりました。各テーマにフォーカスすると膨大になるのでまた機会があれば深掘りしたいです。
ビットコインに携わる方・そうでない方も知っておいて損はない内容かと思いました。
最後に、ビットコインが素晴らしいところを僕なりに改めて整理してみると、こんなところです。
-
全く知らない人同士が信頼して(お金などの重要なデータ)をやりとりできる。
(ここでは、安全性を確保する為に、やりとりのそれぞれのステップでこれまでの暗号技術などが活用されている。具体的には、楕円曲線暗号・SHA256・RIPMD160など) - 取引は銀行などの1機関ではなく、コンピュータのネットワーク全体で分散化され管理されている。
(いわゆるP2P(peea-to-peea)ネットワークのことですが、僕の中でP2Pといえば、Facebook初代のCEOであった天才ショーン・パーカーと、彼が始めたNapster(ナップスター)という音楽ファイル共有サービスがすぐ思いつきます。ショーンは最近まで音楽ストリーミング配信サービスのSpotifyの投資家でもあり、ペイパルマフィアのピーター・ティール率いるFounders Fondのパートナーも務めてました。※ピーターティールについては非常に重要な人物ですし、最近出た本がオススメなのでこれは別途記事にしてみます。) - 正しく取引を記録するには非常に高い計算能力が必要で、その役目はマイナーというプレイヤーがパズルを解く(マイニングする)ことで担われている。なお、パズルを解き、解いた結果を過去から全部チェーンのように繋げて記録しており、またその記録データベース自体がオープンにされていることも含め、現実的にとても改竄できるものではない構造を生み出している。
- 非常に難解なパズルを解いた功労者(マイナー)にはビットコインという褒美が与えられ、それにより人々の取引行為が正しく記録され適切に運営できるネットワークを形成している。
- 上記のように、各シーンで必要なポイントを技術とアイデアでカバーしながらも、さらに世界全体のネットワークやサービスとして機能するように成立させたことがナカモト・サトシの本当に凄いところだと思いました。
僕としては、ビットコインやブロックチェーンのもう少し細かい技術的な部分も知っておきたいし、ビットコインだけでなく(イーサリアム(エセリウム)に代表される)スマートコントラクトや、ビットコイン含めこれらが現在抱えている課題を解決する可能性のある周辺技術(いわゆるセカンドレイヤー技術)にも興味があります。
また、単に便利な世の中(サービス)をどのように世に広げていけるかというところもビジネスをやっている身としては注目していて、その他の様々な関連プロジェクトも折を見て調べて記事にできればと思っています。
ゼロからPythonをやってみる
プログラミング初心者ですがPythonを学んでみることにした
いきなりブログのタイトルとは異なるのですが笑、最近Python(パイソン)をはじめたので学習継続の意味もあって記事にすることにしました。
最初に、僕自身は非エンジニアでいわゆるプログラミングなどは全く出来ません。過去に何度か本を買ってちょっと書く雰囲気だけ出してみたのですが、目的もなく基本は2週間くらいで挫折することを2-3回くらい繰り返して今に至ります。
これからもどれだけ続くかわかりませんが。。。頑張ります笑
何故Pythonか?
初心者の僕が結局Pythonを選択した理由はこんな感じ。
- 仕事が一応ビッグデータ関連でなんとなく出来たら素敵かなぁと思った笑
※一応まじめな理由としては、サービスをマネジメントする立場として、それとこれからのことも考えるとある程度理解しておいて損はないかなという判断。 - いくつかプログラミング言語全般を調べて、ある程度人気言語だしPythonを最初にいじってみるのは悪くないなと思った。
- たまたまPyQ(パイキュー)というサービスに課金してみて自分史上過去最高に続いている(3週間くらい!?笑)
個人的にPayQは、簡単にはじめられて気軽にできるところと、ある程度初心者にもあわかりやすい説明があるので良い感じて続けられてます。
進めていくと、なんだか良くわからなくなって意味不明のままやっていたりするのですが、過去に戻ったりして奇跡的に反復しながらできてます笑(これまでなら挫折してた)
課金してしまっているプレッシャーもいい感じかもしれません。
- そんな中、たまたまこちらの記事を読んでより触発されました。
PayQを進めていて、自分でちょっとはできるようになったかな?とか思っていたら初心者中の初心者のところでした笑。甘すぎました笑。
Python習得の学習全体像を示してくれているのでわかりやすく、先がイメージできるので大変わかりやすく、素敵な記事だと思います。
というわけで、いくつかの要素が重なったこともあり、なんとなく手を動かしつつはじめているという感じです。
Pythonは機械学習に強い?
そもそも、「機械学習だとPython」みたいなことを良く聞いた気もしたので、なんでかな?と思っていましたがそれはどうやら、便利なツールが沢山あってコミュニティが発展している歴史があるようです。
このアンサーにはもっと色々詳しく書いてありました。
ふむふむ。初心者にはいろんな理由が見えてくるだけで楽しいですね。
ちなみに、統計処理関係はどちらかというとR言語が色々と便利とのことのようです。
やっぱり写経が大事!
色々なエンジニアの方々が仰ってますし、そのような記載も沢山見かけた気がするので、初心者としてゆっくりあせらず写経しながら取り組んでいきたいと思います。
そういうわけで、PayQに加えて、上記のブログで写経に良い!とオススメされていたこの本も本日購入してみましたので並行して頑張ろうと思います。
Python関連の続報は何ヶ月後かわかりませんが記事にできれば良いなと思います。
機械学習とか 〜おまけ〜
そういえば、機械学習という言葉を使ってきましたが、ここ数年ディープラーニングを中心に盛り上がっている第4次の人工知能(AI)ブームは、これまでの歴史とその手法などはそれなりにちゃんと理解して区分しておく必要があると思っています。
例えばですが、
- そもそも概念としてのAI
- 機械学習(教師なし学習・教師あり学習・強化学習)
- 教師あり学習のうち、ニューラルネットワーク・ディープラーニング
- その他
とか。
また、スタートアップとしてどの領域をやるべきか?みたいな話がありますが、松尾先生は良く、「今やるならディープラーニング領域しかないよね。」みたいなこともよく講演などで仰ってますね。
松尾研究室出身者が経営されている、パークシャテクノロジーは個人的に大いに注目してます。投資家含め、スター軍団の匂いしかしません笑
それから本に戻りますが、プロジェクトを進める立場の人なら、全体像が良くまとまっているかなと思ったのはこちらの本。
いちばんやさしい機械学習プロジェクトの教本 人気講師が教える仕事にAIを導入する方法 「いちばんやさしい教本」シリーズ
- 作者: 韮原祐介
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/03/26
- メディア: Kindle版
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あと、人工知能関連も過去に結構読んだ気がするのですが、ソフトバンクの孫正義さんともボーダフォンの時から仕事されていた松本さんの本がなかなか深いテーマでよかったと思います。一気にこの分野の視座が高まって良いと思います。ご興味あれば。
そんなわけで、今回はおしまい。